ダムタイプ 2022:remap
アーティゾン美術館でアートを体験をしてきました。
以前は公益財団法人石橋財団ブリヂストン美術館という名の通り、弊社も取り扱う
ブリヂストンタイヤの創設者が建てた美術館。
目当ては、坂本龍一も参加するアートグループの特別展示 ダムタイプ|2022: remapです。
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6階にある暗い展示室を1時間ほど彷徨いました。
16台のターンテーブルから流れる世界各地のフィールドレコーディング、スピーカーからの聞き取れないような微かな声、高速で回りながら壁に投影されるメッセージは、
「What is the Earth? 地球とは何ですか?」
「What is the shape of the Earth? 地球はどのような形ですか?」
「Of what is the Earth composed? 地球は何でできていますか?」
といったいくつかのシンプルで普遍的な問いです。
デジタルの発達により、ネットを使えば世界中の客観的事実を情報として収集できます。
でも、その膨大な情報に目を向けることはあまりなく、普段私たちが収集しているのはせいぜい目の前のことや、自分が想像しえる範疇のことです。
例えば「地球は何でできていますか?」という問いに対して、
地球は、地殻・マントル・核の3つの部分に分けることができ、それぞれの部分が岩石か金属でできている。したがって、地球はほとんどが岩石と金属からできている。といった客観的事実はすぐに手に入ります。
でも、そもそも「地球は何でできているんだろう?」と疑問に思わなければ、調べようとはしない。
世界を俯瞰したインスタレーション空間で、テクノロジーの先に広がる広大な客観的事実と主観的な知覚の狭間に戸惑い、彷徨う体験でした。
ナカノオートの経営理念を体現する上でも、そもそもを問うことだったり、知らないことすら知らないことがあることを知ることだったりは、とても重要だと感じています。
東京駅八重洲口から徒歩5分で行けるので、新幹線に乗るまでのちょっと空いた時間にもおすすめです。
世界各地でフィールドレコーディングされた音が東京に