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日常のこと

ブライアン・イーノ

ブライアン・イーノが、京都で開催していたインスタレーションに、行くことができました。
https://ambientkyoto.com/

音と光による演出などが素晴らしかったです。
歴史を感じる旧京都中央信用金庫の建物を使って、3階から1階まで4つの展示がありました。
印象的だったのが『The Ship』という作品。
3階の部屋に靴を脱いでから入ります。黒いカーテンを潜るように入ると部屋の中は、暗い。
すごく暗い。真っ暗ではないんですが、微かな青とオレンジの光が数箇所を照らしているだけです。
大きめの会議室くらいの部屋に何人いるかも分かりません。入り口前に脱がれた靴の数から、
20人以上はいそうです。

少し目が慣れてきたので、部屋の一番奥まで行き、床の上に座りました。
イーノの音楽は絶え間なく続いて、一つの曲が1時間以上の構成のようです。
部屋の中にはスピーカーがいくつかあり、スピーカーごとに流れる音も違いました。
音楽、人が話している声、環境音などがイーノの音楽と部屋の空間を交差します。
深呼吸をしながらの瞑想をします。

幅広い年齢層の方が同じ空間にいて、視覚をほとんど奪われた状態でアンビエントを数十分聞くという
すごく奇妙で思い出に残る体験でした。



エントランスにあった、イーノのメッセージが印象的です。

「ありきたりな日常を手放し、別の世界に身を委ねることで、自分の想像
力を自由に発揮することができるのです」━ ブライアン・イーノ

因みに、私がアルバム単位で好きなイーノ作品は、「Another Day On Earth」 です。
https://open.spotify.com/album/2YgsQxBRlFl0HmKjgIm2OX